MM4 | ジェル・メディウム（光沢）

ジェルメディウムは、マティス・メディウムMM4で、現代の絵具技術によって、本来の意味でのジェルメディウムの製造が可能になりました。MM4ジェルメディウムの目的は、鮮やかな色のグレイズを作るための透明なカラーエクステンダーとして、またマティスのストラクチャーをブラシやナイフで立体的に描くための透明なインパストとして使用する事です。（マティス･ストラクチャー）このメディウムは、厚みがあり、バターのようでありながら、透明である事が要求されます。MM4ジェルメディウムは、特に他のメディウムと混ぜる事で、様々な効果が得られるため、マティスの中で最も多目的に使えるメディウムと言えます。

ジェルメディウムとは何ですか？

マティスのジェルメディウムで、アクリル絵の具に輝きと透明感を与えましょう。この無色のメディウムは、絵具の色を伸ばしながら、厚みのあるインパストフィニッシュを可能にします。マティス・グロス・ジェルメディウムは、バターのような粘度が必要なインパストの技法や、三次元的な質感、何層ものレイヤーまたは、厚みがあったり、質感のあるグレーズなどを行う際に、アクリル絵具に混ぜるメディウムとして最もよく使われるメディウムです。

グロスメディウムは乾燥したら透明になりますか？

MM４ジェルミディウムは乾くと光沢のある仕上がりになります。マティスのアーティストアクリル絵の具は、落ち着いた光沢の仕上がりになるように作られています。たくさんのMM４ジェル・メディウムをマティス絵具に混ぜることで、光沢の度合いを上げることが出来ます。この様な仕上がりが好ましくないアーティストは、ジェル・メディウムにマットメディウムを混ぜることで光沢の度合いを調整することが出来ます。

完全に乾燥すると、筆跡、薄められていないマティス･ストラクチャー･カラーの質感効果等の構造を表します。その特有の硬さと、調和された粘度は、パレットナイフ等を使う事によって重厚な質感を表現することが出来ます。

水 MM８スプレッダー･メディウムを混ぜることで、濃度は濃く、でも滑らかなグレーズとして扱う事も出来ます。

MM４ジェル・メディウムを使った場合、その粘性と、一貫した非拡散性により、アーティストは厚みがあり、重みのある筆跡を付けることが可能です。

アクリル絵の具の「表面」が非常に速く乾くことはよく知られていますが、筆で厚く塗られた絵具は、薄く塗るよりもはるかに乾燥に時間がかかります。塗膜の表面が急速に乾くということは、その下にある塗膜に水分を閉じ込めることになります。アクリルメディウムは多孔質で、空気乾燥により徐々に水分が放出されるため、この現象は絵画にとって有害ではありません。また、マティスは高濃度の絵具であり、一度水分が蒸発すると、絵具は強く、固く、しなやかで、ひび割れのない膜を保つので、アーティストがひび割れやしわに悩まされる事はありません。

ジェルメディウムの使用方法

急激な乾燥は避けてください：Avoid force-drying: 半乾き状態の圧塗りレイヤーに極度の熱等の使用は避けてください。表面の乾燥が下面の乾燥を封じ込め、水分を中に取り込んだ状態になってしまいます。その為、亀裂やキャンバスの縮みや変形の元になります。

ジェルメディウムをガラスに塗る

ガラス: MM4ジェル・メディウムは、そのままでも、マティス・カラーを加えても、ガラスに塗る事が出来ます。

すりガラス仕上げ : すりガラスのような仕上げが必要な場合は、MM4ジェル・メディウムを直接ガラスに塗布します。

ガラスは、ガラスクリーナーもしくはアルコールでキレイに磨いてから、MM４ジェル・メディウムをブラシかスポンジで塗ります。その塗り方により模様が生じます。MM４ジェル・メディウムは２mm以上の厚さに塗らないでください。急激に乾燥はさせないでください。

次のコーティングまでに６時間はあけてください。

完全に乾燥すると透明で光を通しますが、磨りガラスのように透けず、お風呂の窓等に適しています。

*（ヒント：お風呂の窓に使用する場合、外側に塗ると汚れやすいので、窓の内側に塗るようにしてください。シャワーカーテンに使用する場合は、外側に塗るようにしてください。シャワーの水によってはがれてくる恐れがあります。掃除には、ほとんどの家庭用のクリーナーが使えますが、ウィンドウクリーナーやアンモニアの入ったクリーナーは使わないでください。）