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インミン・ブルー

200年らいの新しい青の顔料

最も新しい青の顔料、インミンブルー(現段階での名称)が原材料市場で入手可能になりました。
デリバンの哲学、歴史的な専門家用の絵の具の製造会社、伝統的な絵の具屋として、私共は、新しく発見されたこの顔料をアクリル絵の具のブルーとして、製造・開発中で、この新しい色は将来的にもマティスブランドに加えられることでしょう。この顔料は、その他の合成顔料、ウルトラマリン・ブルーやプルシャン・ブルー、フタロ・ブルーに並ぶ色です。顔料の製造会社が提示しているこの顔料のとんでもない耐久性に対して、デリバンでは、さらなる耐光性のテストを行っています。思い出していただきたいのは、この顔料は最近発見されたもので、どのような発見があったとしても、最終的な分類や特徴、美術用語などはこれらのテストや開発、製造の過程を抜きにしてはありえません。

アーティスとカラーマン(絵の具屋)は、歴史的に見ても発見、研究、実験を積み重ねて、新しい顔料を作品制作のために使えるようにしてきています。自然にできた顔料は、有史以前より使われていました。そして産業革命以来、多くの合成顔料が市場に出回りました。 

この顔料は、アート画材などのために開発されたものではないのですが、インミンブルーと呼ばれるこの新しブルーの無機顔料は(新しいブルーの発見は200年以来です。)、その特質から確実にアート画材の利用価値があります。この顔料が初めて、アート・ワールドの限られた市場を探さなければならない顔料ではありません。

インミンブルーは、電気系の利用のために開発されていた新しい原料の研究の際に、嬉しい偶然から発見されました。オレゴン州の大学のサブラマニアン教授率いるサイエンスチームが、この実験の際に、酸化マンガンに他の化合物が混ぜられ、高温でこの構造をテストした際に作られたサンプルの中で、とても鮮明な青色になったものがあることが記録されました。名前のYInMnは、Yttrium(イットリウム)、Indium(インジウム)、Manganese(マンガン)の元素記号から付けられました。 

この顔料の注目するべき構造の特徴の一つは、赤と緑の光の波長を吸収し、ブルーの光の波長を反射することです。この新しい顔料は、鮮やかなブルーであるとともに、多くの赤外線を反射する特質を持っています。観測結果より、この鮮やかなブルーは、とても耐久性がり、この化合物はとても安定していて色が褪せることがありません。

これらの事実から、この顔料は、初めビルや屋根などの商業商品を対象に、塗られ使われる予定でした。このペイントを塗られたビルや屋根は赤外線を反射することを助けます。



美術の観点からのインミンブルー(YInMnBlue)は、輝かしい、まるで陽火などの揺らめきのような、そしてほんの少しのレッド・アンダートーンを持っている色です。サンプルの評価テストの研究ノートに、とても高い光の反射率(鮮やかさ)が他の色相環のどのブルーよりも高いと示されています。これはすべてこの顔料の粒子の化合物の構造のためす。その他のとても重要な要因で考慮しなければならない健康や安全問題についてですが、この顔料の合成物には一切の有害物質が含まれていません。 

顔料の鮮やかさは、イブ・クライン・ブルーを思い出させます。(彼が発見したわけではありませんが、彼が結合材と顔料ーウルトラマリンブルーの配合を開発した色でした。)インミンブルーは、その見かけの鮮やかさが、クライン・ブルーと同等またはそれ以上で、赤外線を反射することや耐光性の高さ、絵の具の状態でも乾燥の状態でも安全であるということで、ウルトラマリン・ブルーに変わる存在です。 


注釈: この顔料は、次のステップに進み、米国の規制機関によって塗料用に分類され、商業試験が行われています(ただし、乾燥顔料として販売することはできません)。私たちはこれを不活性で安全な顔料だと考えていますが、注意が必要です。そのため、この顔料の詳細が明らかになるまでは、手袋やマスクなどの個人保護具の使用が不可欠です。

 
 

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